みんなが同じ方向を向くということ

2020-09-14

「とんねるずは死にました」―戦力外通告された石橋貴明 58 歳、「新しい遊び場」で生き返るまで

プロジェクトにおいて、プロジェクトに関わるメンバーが全員を同じ方向を向くということはとても大切なことなんですが。

Web の開発において、みんなが同じ方向を向いて仕事をしているプロジェクトというものは、なかなか存在しません。


そもそも、なぜみんなが同じ方向を向く必要があるのか。

自分は勉強会などで登壇させて頂くときに、よく「仕事はプロジェクトファーストでなければいけない」とう表現を使います。

プロジェクトファースト、つまり己の利を優先するのではなく、プロジェクトの利を優先すべきってことですね。

自身、あんまり精神論的な話は好きではないのでこういうことは言いたくないのですが、それでも過去の経験を踏まえ、プロジェクトファーストであるという信念は持たなければいけないなぁと常々感じています。

つまり逆に言うなれば、どこの現場でも自己ファーストで働いている人がある程度存在し、結果それがプロジェクトのために繋がっていないケースが散見されるなぁと。

特にフロントエンドエンジニアの立場からすると、Web デザイナーとバックエンドエンジニアの方の強いサポートがなければまともに働くことなんて絶対にできません。

プロジェクトファーストであるがゆえのコンポーネント志向であり、スキーマファーストであり、プロトタイピングツールの選定が重要になるわけで。

縦横両方の繋がりを重要視すること、みんながしっかりと肩を組んでスクラムで仕事に立ち向かってこそ、初めてスムーズなプロジェクト進行が行われると信じています。


となると、どうすればみんなが同じ方向を向けるようになるのか。

個人的に、ボトムアップと柔軟性、そして技術力が重要かなーと考えています。

ボトムアップ、つまり下の意見を上が吸い上げる風土がプロジェクトに存在するかどうか。

そこに加えて、吸い上げた意見をきちんと反映できる柔軟な環境が存在するかどうか。

そしてなにより自身が経験したことないコトに対して、スムーズに対応することができるか。

プロジェクトファーストで仕事を進める以上、各々がプロジェクトに対して不満を持つことは当たり前のことだと思っています。

その不満をいかにして解消していくか、そこがプロジェクトリーダーに最も求められるのかなーと。


言わずもがな、プロジェクトファーストで仕事を進める以上は、各メンバーに一定の人間性が求められてくると思います。

時として自分の要望が叶わないこともあると思いますし、自身が損することもあると思います。

プロジェクトなんて毎回毎回 100 点で進行させることなんて不可能ですし、様々な障害や問題が発生します。

そんなときであっても同じ方向を向き続けることができる、強くて真っ直ぐな精神力を持ちうる人間でなければ、プロジェクトの遂行は難しいよなぁと勝手に思っています。


もう少し具体的な話をすると。

プロジェクトファーストで進めるにあたって、以下のポイントは押さえたほうが良いのかなーと思っています。

  • プロジェクトの人数は最小限に
  • プロジェクトにリーダーを 1 人据え、各々のメンバーにもポジションを与える
  • プロジェクトの構成を明確にする
  • リーダーはなるべく自身の業務を減らし、メンバーとのコミュニケーションを最優先に行う
  • メンバーの追加及び削減は迅速に行う

プロジェクトにおいていちばん重要なポジションは、言わずもがなリーダーです。

リーダーがしっかりしていればしっかりとしたプロジェクトになりますし、逆も然りです。

リーダーに求められる力ってなんなのかなーと、過去を振り返って考えてみると。

技術力でもないし、カリスマ性でもないし、もちろん見た目でもなければ年齢でもなく、一番は下からの人望だったのかなーと思います。

逆に、上からの人望ばかり気にしているリーダーのもとは最悪だったなぁと。

リーダーが嘘偽りなく接してくれるプロジェクトは、比較的円滑に動いている印象があります。

自分は物事をストレートに言う人間性からか、正直人望がこれっぽっちもない人間なので、リーダーには向いてないんだろうなぁと。

今後どういうポジションで働いていくべきなのか、まだまだ悩みつつ今日このごろです。

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