ユーザーストーリーマッピングって思ったより難しくね?って話
2026-09-01
自分が開発体制の立ち上げを任された場合、以下のフローで開発を進めていくことが多いのですが。
スクラム勉強会 → インセプションデッキ → ユーザーストーリーマッピング → プロダクトバックログリファインメント → スプリントプランニング → 以下 スクラム に沿う
自分はどうしてもユーザーストーリーマッピングに苦手意識がありまして。
過去何度か立ち上げてきましたが、どうしてもしっくり来る感覚を得られずにここまで来てしまいました。
スクラムマスターを務めてもう数年経つのですが、今までは虚勢を張ってごまかしてきました。
今まではなぜうまくいかなかったのか。
個人的にはアクティビティの洗い出し方が良くなかったなーと反省しています。
うまくいってないなーと感じつつ進めていたケースでは、以下のようなアクティビティが並びがちでした。
◯◯を作成できる ◯◯を検索できる ◯◯が見れる ◯◯が修正できる ◯◯が削除できる
言っていることはわかる!例えば Twitter(X とは言わない)ならこうですよね。
ツイートを作成できる ツイートを検索できる ツイートが見れる ツイートが修正できる ツイートが削除できる
でもこれらのアクティビティって、画面ありきになってしまっていて、サービスありきになってしまっているよなと。
自分はユーザーストーリーマッピングでファシリテートを行う際に、参加者の方に「画面は意識しないで!」と言っていたのですが、まさかの自分が無意識のうちにそうさせちゃっていたという、これはいけません。
先のアクティビティについて、何が良くないのかと振り返ってみますと、主語を別のものに置き換えるとわかりやすいです。
先の 5 枚の主語を ツイート から DM に置き換えてみると、DM を作成できる DM を検索できる DM が見れる …すべて成立することがわかります。
すべて成立するようなアクティビティは、残念ながらアクティビティとしては不十分です。
すべて成立してしまうのは、主語が人ではなくデータになっているからなのかなと。
データの一生には順番も目的もないので、横軸の流れにも、縦軸の優先度にも並べられません。
では、どうすればデータではなく人を主語にできるのか。
先の Twitter の例で考えると、ペルソナはいわゆる我々大衆にあたると思うのですが。
Twitter には書く人と読む人がいるので、大衆でひとまとめにすると流れが混ざってしまいます。
そのため、まずはペルソナを書く人に絞ります。
次に、例えばツイートをする際って、なにかきっかけがあったから、つぶやこうと考えるわけで。
つまり最初のアクティビティは きっかけに出会える なのかなと。
そうするとあとはスムーズです、思ったことを書ける 書いたものを送り出せる 反応を受け取れる 会話に入れる また見に来られる などなど。
こうなると、ユーザーストーリーも勝手に落ちてきます。
思ったことを書ける の下に きっかけの内容を登録できる、書いたものを送り出せる の下に 登録した内容を拡散できる、反応を受け取れる の下に どれくらい共感されたか数字で見れる。
多分、ユーザーストーリーマッピングってこういうことなんだなと、アラフォーになって今更自分の中で腑に落ちました。
先日、介護の領域で久しぶりにやってみたのですが、中身は書けないのでぼかしつつ、こんな並びになりました。
相談を受ける 受け入れを決める 契約する 状態を把握する 計画を立てる 実施を見守る 見直す
見ての通り、業務の流れそのままです。
計画書を作成できる は 計画を立てる の下に貼るものであって、アクティビティに置くものじゃなかったんだなと。
自分はなぜここまで迷走してしまったのか。
今まで何度もユーザーストーリーマッピングについて調べてきたのですが、正しいアプローチを取っているケースは本当に少ないのかなと…。
また、会社で行う活動である以上、ユーザーストーリーマッピング自体を外部に公開することができず、こういった情報が共有されづらいのもありそうな気がします。
どなたかの参考になれば幸いです。